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Sunday, June 19, 2011

セイピース放射線防護ガイド「放射線被ばくから子どもを守るために」英語版発表 An English Version of Radiation Protection Guide by Say-Peace: The Asia-Pacific Journal

An English version of Say-Peace Project's "Protecting Children from Radiation" is published on the Asia-Pacific Journal: Japan Focus (editorial supervision by Dr. Matsui Eisuke; translated by John Junkerman; introduction by Norimatsu Satoko). Go to: http://www.japanfocus.org/-Say_Peace-Project/3549 .
The PDF printable version is here. Japanese translation of the introduction and footnotes are provided below.

放射線被ばくから子どもを守るために』(NPO法人セイピース発行、松井英介監修、Ver.2)の英語版が、『アジア太平洋ジャーナル:ジャパンフォーカス』で発表されました。翻訳は『映画日本国憲法』などでも知られる映画監督ジャン・ユンカーマン氏です。記事へのリンクはこちらです。http://www.japanfocus.org/-Say_Peace-Project/3549 印刷しやすいPDFバージョンはここをクリックしてください。

以下、この記事の紹介文と脚注の和訳を紹介します。

Proteting Children Against Radiation: Citizens Take Radiation Protection into Their Own Hands

セイピース・リーフレット「放射線被ばくから子どもを守るために」-放射線防護を市民自らの手で

紹介文: 乗松聡子(本人翻訳)

6月10日、「デモクラシーナウ!」のインタビューで、米エネルギー省で政策アドバイザーを務めた経験のあるロバート・アルバレズ氏は「核産業というものは、特に米国、またロシアや日本でも、自分たちの事業がもたらす危険性を一般の目には触れないようにし、ごまかし続けてきた長い歴史がある。」と語った。福島第一原発で炉心溶融や爆発がたて続けに起こって以来の日本政府もその例にもれず、放射線の危険性、福島第一の周辺地域や更に広範囲における放射性物質の拡散予測や(注1)、汚染の実測についての情報を隠蔽したり操作したりしてきた(注2)。また、政府は一般市民に率直に情報を提供するどころか、全く逆方向の活動を始めた。市民に放射線とその健康への影響を心配させないための宣伝である。

(放射線のことを)心配することがストレス反応
を脳に引き起こし、さまざまな身体症状の
原因になると説明している。
例えば、厚生労働省は妊婦と子どもを持つ母親のためにパンフレットを作り、300万部を刷って全国の幼稚園、保育所、医療機関等に配布した(注3)。それは、食品も水も母乳も、政府が定めた暫定基準値を満たしているものであるから安全であると強調する。基本的に「心配要りません」というためのパンフレットであり、その安全の主張の根拠も、乳児や子ども、妊婦が実際にどうやって放射線の危険性を最小化できるかの具体的な情報もほとんどないものであった。また、文科省(MEXT)(注4)は福島の教育関係者と保護者向けにガイドを作成した。日本では一般人の年間被曝限度は1ミリシーベルトであり、放射線業務従事者の限度は20ミリシーベルトであるにも関わらず(注5)、このガイドでは、「数年で250ミリシーベルトとなるような『弱い』放射線では影響は生じない」とか、「積算で100ミリシーベルト以下では放射線による発がんの確率上昇は認められていない」などと強調している(注6)。放射線業務従事者には、年平均5.7ミリシーベルトの被曝量で労災認定されているケースさえあるのにである(注7)。このガイドもやはり「心配し過ぎないように」という語調に終始しており、放射線を心配することによる心理的悪影響に多くのページを割いている。

政府によるこのような放射線の影響軽視の試みは成功してきた。福島においてさえも、人々は普通に生活しているように見えるし、マスクも着けていない人も多い。子どもたちはホコリの立つ公園で遊んでいる。しかし最近になって状況は変わってきている。政府や電力会社が迅速に情報公開しなかったことがどんどん明るみになってきていることや、市民がインターネット、ソーシャルメディア(ツイッターやフェースブックなど)を駆使して情報交換し、ネットワークを築いてきたことが背景にある。

ホットスポット」がわかる地図:
筑波大学のグループによる、福島県と、
南側の県(茨城と、栃木、千葉、埼玉の一部)
におけるセシウム137汚染図。
(地図は中日新聞より)
イリノイ大学の国際法教授で、核政策に詳しいフランシス・ボイル氏は日本人に「自国の政府と原子力産業から身を守るべく自ら行動しなければいけない」と警告した(注8)。政府と主流メディアは、原発事故に影響を受けた地域は安全であり、そういった地域産の野菜や果物を積極的に食べるようにとの宣伝活動を大規模に展開してきたが、人々はとうとう、自分たちの安全は自分たちで守るという、当然の行動に出始めた。これは「ホット・スポット」とも呼ばれる、不規則に発生した高汚染地域が最近随所に見つかり、それは福島市、郡山市といった福島県内の人口密集都市にも及んでいることがわかったからだけではない。「ホットスポット」は、日本国の3分の1の人口4千万人を抱える、東京を含む関東地方全域にも広がっていることがわかってきているからである。人々はもう、この核危機を、福島に限定した問題として捉えることはできなくなっている。

(子どもを放射線から守るための)親たちのグループは各地で結成され(注9)、独自の放射線計測を実施し、自治体に対しては、もっと住民を、特に放射線に敏感な子どもたちを守るように要求している。福島では、大学教員のグループ(注10)、自治体の首長(注11)、県議会の議員までもが政府の放射線の基準に疑問を呈している。県の「放射線アドバイザー」である山下俊一氏は、頻繁に講座を開き、メディアにも登場し、福島の人たちに、心配せずに、今居る場所に留まるように説得してきた。しかし現在、前述の市民たちは、山下氏の解任を要求している(注12)。

東京のNGO「セイピース」による「放射線被ばくから子どもを守るために」は、こういった市民による総合的な放射線防護ガイドとしては初めての部類に入るであろう(注13)。われわれ「アジア太平洋ジャーナル:ジャパンフォーカス」は、このような市民主導のガイドを英訳する必要性を感じた。欧米メディアの(福島核危機への)関心は薄まり、最新の汚染や放射線リスクについての情報が、日本語以外の言語では以前より入手しづらくなってきているということもある。

政府は、情報を隠蔽し、放射線への不安を抑えることによって(原発事故の)責任を逃れ、経済への悪影響を最小限にとどめようとする。一方市民たちは、自分たちと子どもたちを守るために真実を知り、共有したいとの思いから、このような放射線防護ガイドを作り、活用し、広めている。こういった政府と市民の間のせめぎ合いは当分続いていくことになろう。

このガイドの元の日本語版はこのリンクからダウンロードできます。

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(リーフレット「放射線被ばくから子どもを守るために」の翻訳記事へのリンク。『アジア太平洋ジャーナル』ウェブサイト版印刷用PDF版。)

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乗松聡子(紹介文)
「アジア太平洋ジャーナル:ジャパン・フォーカス」誌コーディネーター。カナダ・バンクーバーの平和教育センター「ピース・フィロソフィー・センター」代表、「バンクーバー九条の会」ディレクター。憲法九条、アジア歴史和解、広島長崎と核廃絶、沖縄の米軍基地問題などの分野で、若者や地域の人たちと共に様々な活動・教育事業に従事する。

ジャン・ユンカーマン(翻訳)
東京在住のアメリカ人のドキュメンタリー映画監督。「アジア太平洋ジャーナル・ジャパンフォーカス」のアソシエート。監督の映画「映画日本国憲法」はキネマ旬報と、日本ペンクラブの最優秀ドキュメンタリー賞を受賞。北米では「ファースト・ラン・イカロス」映画会社が配給している。

紹介文の脚注

1. 日本政府は、放射性物質の拡散や被曝の予測が数分で可能な、SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)という優れたシミュレーションシステムを保有している。しかしこのSPEEDIの計算結果の一部を発表したのは事故後12日経った3月23日であった。政府は何千何万とあるであろう計算結果の一部のみを遅れて発表してきた、また計算結果を住民の迅速な避難のために役立ててこなかったとして非難されている。http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/syousai/1305747.htm 
http://www.nsc.go.jp/mext_speedi/index.html 
日本政府は気象庁を通じて市民に対する風向き(放射線拡散)の警告をすることもない。日本の天気予報は花粉飛散予測や桜の開花予想などは積極的に報じるが、福島第一原発からの放射能については何も言わない。インターネットが使える人の多くはドイツイギリスオーストリア等、外国の放射線拡散予測に頼ってきている。

2. 米国エネルギー省(DoE)と日本の文部省はこれまで、福島第一原発から半径100キロ圏までの空間放射線量とセシウムの蓄積量の航空モニタリング調査を行ってきており、結果はそれぞれの機関のホームページで発表されているが、政府の記者会見やメディアはこれらの結果をほとんど説明していない。これはおそらく、この調査結果が、避難地域以外にある高汚染地域「ホットスポット」を明らかにしてしまうからであろう。セシウム134と137の蓄積量を示す地図では、平方メートルあたり30万ベクレルから60万ベクレルの地域と30万ベクレル以下は、青の同系色の濃淡で区別されており、「ホットスポット」が、人口密集地域である福島市や郡山市にまで及んでいる状況が識別しにくくなっている。
リンク: http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/syousai/1305818.htm  (文科省) http://blog.energy.gov/content/situation-japan (米エネルギー省)

3. 厚生労働省パンフレット「妊娠中の方、小さなお子さんを持つお母さんの放射線へのご心配にお答えします」リンク:http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000014hcd.html 

4. MEXT is a short for the Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology. MEXT は「文部科学省」のことである。

5. 日本における放射線業務従事者の被曝限度は5年間に合計100ミリシーベルトまで、ただし単年に50ミリシーベルトを超えないようにと定められている。年平均は20ミリシーベルトとなる。日本原子力開発機構放射線管理部ホームページより。
リンク:http://rphpwww.jaea.go.jp/senkan/monitor/d.html 

6. 文部科学省「放射能を正しく理解するために」、2011年4月20日 
リンク:http://www.pref.fks.ed.jp/sinsai/advice/rikai.pdf 

7. 浜岡原発で働いていた嶋橋伸之氏は1991年に慢性骨髄性白血病で死亡した。被曝量は1981年3月から1989年12月、8年10カ月間で計50.65ミリシーベルトであった。彼の病気は労災認定された。資料「原発等被曝労災一覧」を参照(上から5番目)。
リンク:http://peacephilosophy.blogspot.com/2011/05/blog-post_15.html 

8. フランシス・ボイル「原子力産業『人道の罪』」、愛媛新聞、2011年3月23日。文末の節を抜粋すると、「政府や原子力産業が真実を言うと期待しない方がいい。現在進行中の『人道の罪』に最も重い責任があるのは彼らだ。日本の皆さんは、自国の政府と原子力産業から身を守るべく自ら行動しなければいけない。」

9. See Mariko Sanchanta and Mitsuru Obe, “Moms Turn Activists in Japanese Crisis,” Wall Street Journal, June 17, 2011. Link: http://online.wsj.com/article/SB10001424052702303499204576389094076351276.html 
マリコ・サンチャンタ、ミツル・オベ「立ち上がる母親たち-原発事故受け」日本語版リンク:http://jp.wsj.com/Japan/node_251116

10. 6月6日、福島大学の准教授12人が福島県佐藤雄平知事に要望書を提出した。山下俊一氏を県民被曝の長期疫学調査の座長として選んだ過程を明らかにするように、また、内部被曝を重要視し、予防の立場から低線量被曝のリスクを考慮する専門家の招聘を要請している。
リンク:http://fukugenken.up.seesaa.net/image/E8A681E69C9BE69BB8ver8.pdf 

11. 二本松市の三保恵一市長は、山下俊一氏による講座を企画したことに対する後悔の念を表した。山下氏は、避難基準への科学的根拠を示すかわりに、ただ政府がそう言うのだから聞くようにと市民に伝えたからであった。
リンク:http://fukugenken.up.seesaa.net/image/E8A681E69C9BE69BB8ver8.pdf 

12. 「『福島原発のリスクを軽視している』-『安全説』山下教授に解任要求署名」、J-CASTニュース、2011年6月14日。リンク:http://www.j-cast.com/2011/06/14098424.html?ly=cm&p=1 

13. もう一つ注目すべきなのは西岡由香のマンガ「放射能って何?」(2011年5月)。ここからダウンロードできる。http://sky.geocities.jp/yuka37jp/ 

4 comments:

  1. ここ数日(6月16-20日ぐらい)のPPCからのアップデート(ツイッター等)を掲載します。

    皆さま

    カナダ政府は日本からの輸入食品の放射線検査をやめてしまいました。
    http://www.inspection.gc.ca/english/fssa/imp/eartere.shtml

    フランスで基準を大幅に超えた静岡茶が押収されたばかり。産地のはっきりしな
    い加工食品などにはこれからどんどん入ってくると思っていたので、問題である
    と思います。

    ずいぶんたまってしまいましたが重要なもの中心にまとめます。

    【Peace Philosophy Centre ブログ更新】セイピース「放射線被ばくから子ども
    を守るために」英語版紹介と、紹介記事「放射線防護を市民自らの手で」和訳。
     http://t.co/C0qfCZe 

    【上関原発を建設させないために】
    周防大島町議会 上関原発凍結を全会一致で可決 http://t.co/Nv0eG7A 町長
    「町の大方針になると重く受け止めている。住民に塗炭の苦しみを味わわせるよ
    うな事故は許されない。私も意見書と同じ意見だ。」

    【世論調査】
    中日新聞:「廃炉推進」82% 「不安感じる」倍増 原発世論調査:社会
    (CHUNICHI Web) http://fb.me/z0IsSmNZ

    【節電は独占企業の脅し】
    橋下知事「福井への原発再開働きかけ、関電に頼まれた」 http://t.co/WvY55wG
    「 橋下知事が「原発必要論に持っていくための脅しだ」などと反発。」根拠の
    ない15%節電はNHKはじめメディアが大宣伝合戦やっている。熱中症を原発
    停止のせいにするような語調も頻繁。

    本来まともな行動である「節電」を、「原発がないからだぞ」との脅しと共に、
    義務付け、押し付け、大変な思いをさせることによって原発推進を行うというの
    は、なんとも屈折したプロパガンダ行為である。これで熱中症の死者が増えたら
    到底許せるものではない。

    【新たにわかる汚染の広がり】

    こちらは毎日。福島第1原発:80キロ以遠の放射線マップ公表…文科省
    http://fb.me/NZ5NiejI

    東京新聞:放射性セシウム蓄積 茨城・栃木北部も:社会(TOKYO Web) http://fb.me/xodABKim

    文科省の航空調査80ー100キロ圏(一部100-120キロ圏)今のところ
    東京と毎日しか報道を見ていない。元の文書はここhttp://t.co/Q0kNalf 1m
    の空間線量とCs134,137の蓄積量を測っているが興味深いのは、東京は
    土壌のことしか言っておらず毎日は空間のことだけ

    筑波大の http://t.co/t598j3O とも大体一致。文科省 http://t.co/Q0kNalf
    更に広い計測が必要なのと、細かい汚染度の区切りが必要。10万Bq/m2以
    下同じ色では9万9千Bqも1Bqも同じになる。相変わらず青のグラデーショ
    ンで境界をごまかしている

    【基準への疑問】
    8千ベクレル以下は最終処分場に 福島がれきの処理方針策定
    http://t.co/mhxSbth これを読んで8千の根拠を誰もが疑問に思うだろうが説明
    している報道は全然ない。見た限り、唯一共同の英語版に「作業員が年間1mS
    V被曝しない程度に」と書いてあった。

    要するに最終処分場の作業員はその他の被曝の上にさらに1mSVの被曝をして
    もいいとされたとのことである。2号機建屋の扉開放が環境に影響がないとされ
    たのもこの年間許容量1mSVと比べていた。

    放射線源が別であればそれぞれから年間1mSV浴びてもいいと言わんばかり、
    また各地放射線「講座」でも、年間2.4mSV浴びるのでそれより低い放射線
    ならいくらでも浴びてもいいかの謬論がまかり通っている。「すでに2.4浴び
    ているのだからそれ以上浴びないようにすべき」とは誰も言わない。

    マクドナルドでビッグマックセットをすでに食べてしまったらそれに加えてマッ
    クシェークやマックフルーリーを食べてもビッグマックセットのカロリーよりは
    低いので食べても構わないという医者がいたら皆さん信用しますか。各地の放射
    線「専門家」たちの言ってることはそれですよ。

    (つづく)

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  2. (6月20日アップデートつづき)

    【お茶問題】

    二番茶の荒茶、(静岡)県内5産地も規制値内 放射性セシウム検査
    http://t.co/SvWmSnt やはり本州全体、日本全体のセシウムの広がりを調査す
    べき。そもそもあってはいけないものがどこまでどれぐらい広がっているのか。

    (愛知)荒茶、全9産地で安全 県の放射性物質検査 http://t.co/MmN5Ow7 
    「安全宣言」しているが逆にこの地図で愛知のセシウム汚染を知る目安となる。
    「暫定許容値」を下回ったというだけで「安全」というより、セシウムがこれだ
    け出たことを深刻視するべきでは。

    中日新聞:仏に空輸の静岡茶からセシウム検出 :国際(CHUNICHI Web)
    http://fb.me/ZXVw3QOE

    6.19NHK1:@50BSNews 仏での静岡茶基準超発見をうけて川勝知事「1000ベク
    レルでも飲むときには10ベクレルぐらいになるので全く問題はない」仏の対応
    を風評被害扱いし、基準超えでも大丈夫という声が自治体首長たちから相次ぐ。
    こうやって基準自体がなし崩しになる。

    「飲用茶としては安全」静岡市長が宣言 放射性セシウム検出問題
    http://t.co/ddjt3qI とうとう市町村が勝手に独自の暫定基準を「宣言」する
    ようになった。500でも大丈夫なら具体的にどこまで大丈夫とするのか示して
    ほしい。

    共同のお茶問題Q&Aには多いに問題があると思う。http://t.co/9rKw57B 茶
    が暫定基準値を超えていてもお茶として入れたとき薄まるので大丈夫という静岡
    県知事や市長の立場に立っている。

    農水省実験「1キログラム当たり500ベクレルの基準値を超える670ベクレ
    ルの放射性セシウムを検出した生茶葉では、乾燥させて荒茶にすると約5倍の3
    100ベクレルにまで上昇しました。

    「その荒茶10グラムに温度90度、300ミリリットルのお湯を注ぎ、1分間
    抽出した結果、61ベクレルにまで薄まりました。飲用茶の基準値である200
    ベクレルを大幅に下回っています」

    1キロ3100Bqのお茶を10グラム使えば百分の一だから理論的には31B
    q。31Bqのお茶を300ミリリットルのお湯で抽出して61Bqになるのは
    おかしい。基準の200Bqと比べているからこれはリットル単位に換算してい
    るのだろうか。そうだとしたら300ミリリットルだと18.3Bq。

    10グラム、31Bqのお茶を300mlのお湯で抽出したら飲む部分には18.
    3Bq,茶葉自体に12.7Bq残ったという計算だ。10グラムで300ミリ
    リットルのお茶を出すという仮定が妥当なのかはわからない。お茶産地の人は濃
    いのを飲んでいる。そしてたくさん飲んでいる。

    食品や飲料の暫定基準値は、摂取総量を論じないことと、やはり根底には被曝の
    「しきい値論」(ある程度以下は影響が「少ない」ではなくて「ない」とする)
    を採用していることで、摂取者(消費者)ではなく売る側の都合によるものだと
    いうことがわかる。飲料以外の基準値に乳幼児の基準がないのも矛盾。

    【IAEA】
    IAEA、原発抜き打ち調査検討 http://t.co/FyR4DSt 安全性向上に効果がな
    いとは言わないが、IAEAはやはり原発推進機関、核産業や核保有国原発国と
    密着しつつ「厳しい中立的な機関」というイメージで人々を安心させ原発維持に
    役立てる機能があることを忘れてはいけない。

    【夏、反核の世界は選択を強いられる】
    長崎平和宣言で原発に言及へ 市が原案提示 http://t.co/gfARaN9 今夏、反核
    兵器の人たちの間で原発への姿勢について、各地で対立が見られることになるだ
    ろう。今までうやむやにしてきたのだから、どんどん対立して議論するのがいい
    と思う。

    長崎起草:核兵器は絶対廃絶といいながら、原発の危険性は「見つめていく」と
    言うのは受け入れがたい。核兵器と原発を一緒にしないでほしいという価値観が
    ある。その「非人道性」に本当に差があるのか、という問いこそ真剣に考えるべ
    きである。

    事故なくとも社会の底辺層の人たちがウラン採掘や原発作業員として駆り出され
    被爆する。チェルノブイリ一基の事故だけで数十万もの除染作業者の被爆、欧州
    全体が被爆した。私には原発と核兵器の非人道性は比較などできない。世界的被
    爆の連鎖を断ち切らねば

    (つづく)

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  3. 【安全キャンペーン】

    「日本は安全」、旅行番組でPR 香港俳優E・ツァンさん
    http://t.co/x0GL0u0 多額のギャラをきっと出しているだろうがTV局か。ホッ
    トスポット関東への広がりがどんどん明らかになって原子炉の絶望的状況続き爆
    発の危険性抱えていてどうして「安全」などと言えるのだろうか。

    福島産の安全性訴え 生産者が野菜など販売 http://t.co/nIoTuAa 本来安全性
    は数値で示すものであり、「訴え」たり「アピール」したりするものではない。
    こういう言い方をするから却って疑いが残る。やるならしっかり検査した数値を
    示した上で売るべきだ。

    放射線防護「理解不十分」=「20ミリ、最も厳しいレベル」―学術会議会長 
    http://t.co/rRZDBXM この人は「皇室医務主管」天皇一族を子どもたちも一緒
    に福島の年20mSV地域に住んでもらってもOKと思うのか聞きたい。

    【若者をターゲットにした放射線安全キャンペーン】

    河北新報 東北のニュース/放射線、正しく理解 宮城一高で「出前授業」
    http://t.co/mrOCzEt 宮城でも子ども相手に「放射線怖くない」キャンペーン。
    「東北大との高大連携事業の一環として、関根勉高等教育開発推進センター教授
    (環境放射化学)」マークしてください。

    東日本大震災:「放射線」正しい知識、発信 須磨学園中生、学習と調査 /兵
    庫 - 毎日jp(毎日新聞) http://t.co/yfsvOSV 「正しい知識」と称するものは
    大体怪しい。

    毎日:中学生徒会会長の3年、遠藤和樹さんは「正しい知識や情報を持てば、意
    識、行動も変わっていく。簡単に風評被害が広がるのは寂しい」と話す。3年、
    亘美咲さんは震災後、母親が野菜の産地を気にするようになったといい「偏見を
    持たず多くの人に放射線の影響を伝えていきたい」と意気込む。

    さきほど仙台の高校での「放射線安全」授業について伝えたが神戸でもこんなこ
    とが。子を心配し産地を気にするようになった親を批判するようになるのは背筋
    が寒くなる。小出さんも務める京大原子炉のこの渡邉正己とうい人も山下系か。
    原発に反対して教授にはなれない世界なのだから「教授」は全て山下?

    「放射線安全」洗脳教育、原発被害を「風評被害」と呼んで責任を消費者に転嫁
    し被爆を市民に強いる宣伝行動は教育者、親につづき中高生を対象に繰り広げら
    れ始めているのだろうか。

    放射線テーマに福井で医師講演 被ばく不安浮き彫り、質問相次ぐ
    http://t.co/dqcElkf 今度は福井。講師は「福井大医学部附属病院救急部の小
    淵岳恒助教」。環境や医療の放射線を強調したとしたらやはり怪しいが、内部被
    ばくの危険も。この記事だけでは不明。

    【こちらは推奨】
    講演:「被曝防ぐ手だてを」 琉球大名誉教授が秋田で /秋田 - 毎日jp(毎
    日新聞) http://fb.me/15aAGuLAg

    矢ケ崎氏の講演:放射線安全キャンペーンの報道ばかりの中でまともな報道を見
    た。「「参加者からは「福島県産の野菜は大丈夫なのか」という質問が出された
    が、「公的機関が食べる食べないの限度値を示すのは間違いではないか。汚染さ
    れているものを食べないに越したことはない」と答えた。」

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  4. Bruno Bordenave10:45 am

    Did you see the latest Gundersen's video, talking about the concern of hot particles  (http://www.fairewinds.com/updates) ?

    I have been personnaly affected not so much by radioctive pollution, but by chemical one and have learned since 11 years much about the way to protect against airborne contaminants. Therefore, I wish to aknowledge the informations I have, if ever they can be of use for people in Japan. The chemical and radioactive contaminant have in common to determine an oxydative stressing on cells and tissues that adds up to the natural oxydative stress (pathogens, UV rays, natural radioactivity, mycotoxins etc.) we have always been exposed to.

    People should avoid to breath airborne particles (aerosol) both from dust and fine particles (as low as 0,1 µm) in any area that have received a documented pollution. When it rains, most particles go to the ground and the air is than much more pure. But by dry and hot weather, much are airborne, with a certain number of "hot particles" dilluted in. Avoid to make lots of outdoor sports, avoid to raise the dust, protect with P2 or P3 masks when the dry and hot wind is blowing, or when shaking dust, prefer fresh rainy days for outdoor training. Leave shoes outside to avoid hot particle contaminated dust to go indoor.

    Some fine dust is able to accumulate indoor, so it's important to wet wash the indoor floor on a regular basis, to open wide windows and doors if sweeping or vacuum cleaning the floor, to protect with a P2 or P3 mask whan doing so, to have kids and other people outside when raising dust. One thing that can be very usefull, since we spend a majority of our time indoor, is to equip the houses, sleeping rooms, school rooms, sport room in schools, occupational rooms with HEPA (High Efficiancy for Particular Aerosol) filter air purifiers (can be bought easily) and to change the HEPA filters on a regular basis. Also change the HEPA filters from cars (and from vacuum cleaners if equiped with it), with a special attention on the way to manipulate the use filters : wear a P2 or P3 mask, change the filter outside, under the wind in a way the person that changes the filter dont get to breath the dust. Close the disposed HEPA cartridge in a sealed plastic bag and dont bring it back indoor.

    Lastly, there are dusty places (attic, unreachable places, vents, computer ventilators, air conditioning and venting system, top soil from most exposed areas). In polluted areas people need to protect from breating or bringing back indoor the potentially contaminated dust if going to such places. Breathing protection or P2 / P3 mask, overcoat and textile hat are necessary if one is brought to clean or be in contact with this dust. These clothes and items should remain outside along with the shoes or be water and soap washed soon. And a shower and shampoo with soap can eliminate the potentially remaining dusts on the hair and skin.

    To reduce  food exposure, vegetables should be washed thoroughly, pealed if possible, large leaf veg should be avoided in area that have been possibly polluted. This for at least one year. Wild mushrooms and games (wild animals) should not be eatened for a long time in a safe radius around the accident area (100 km at least to the nord and nord-west, 50 km in other directions). Dairy product's origin should be attentively checked, same as seafood that should not come from a large area surrounding the accident point (100 km minimum). This for at least several years.

    One last thing : fear also is toxic. So people should know that with some simple measures, they can reduce significantly the potential exposure for them selves, families and friends. That the exposure does'nt determine diseases but that it increases the statistical risk at a population level, in proportion to the intensity and duration of exposure.

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