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Friday, February 15, 2013

福島の小児甲状腺がんの発生率はチェルノブイリと同じかそれ以上である可能性: 福島県県民健康管理調査結果に対する見解(松崎道幸医師)

福島の子どもの甲状腺検査結果について、当サイトに頻繁に登場いただいている北海道の松崎医師からの緊急見解です。リンク拡散お願いします。転載はOKですが全文転載の上当ページへのリンク(http://peacephilosophy.blogspot.ca/2013/02/blog-post_16.html)を記し、コメント欄か、info@peacephilosophy.com に連絡ください。@PeacePhilosophy

この問題についての過去の投稿

福島県甲状腺検査、35%が「5ミリ以下の結節、20ミリ以下の嚢胞」-ゴメリ以上の甲状腺異常の可能性(2012年4月28日)

 福島甲状腺検査その2: 比較調査の必要性(2012年5月2日)

ちなみに最新の調査結果はここです↓
(2012年度調査は前年より結節や嚢胞が認められた割合も増えています。しかしどうしてこの資料の中にガンの報告がないのでしょう!)

第10回福島県「県民健康管理調査」検討委員会(平成25年2月13日開催) 資料
甲状腺検査実施状況及び検査結果について
 

 
 








5 comments:

  1. いつも読ませていただいております。
    今回の松崎医師の見解を、ブログに転載させていただきます。
    ありがとうございました。

    ブログアドレス⇒http://blog.goo.ne.jp/mayumilehr

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  2. Akira Tarumi10:30 pm

    今回、福島での甲状腺がん発症のニュースがあまりにもマスメディアで報じられていなかったのをきっかけにウェブを循環にしていたら貴サイトにたどり着きました。

    詳細資料が掲載されていたので、ぜひリンクをさせていただきたく。(不都合ありましたら削除いたします)

    Facebookリンク⇒http://www.facebook.com/akira.tarumi#!/akira.tarumi

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  3. FBでシェアさせてください。

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  4. 結節は年齢とともに増加することが福島の調査で確認されています。おおよその数字は。
    5歳で0.1%
    10歳で0.2%
    15歳で0.8%
    20歳で2.2%

    そして、福島での甲状腺癌疑いの平均は15歳と公表されています。

    一方上記で引用されているチェルノブイリの調査は10歳以下を対象としています。

    甲状腺癌は結節と同じく年齢とともに増加すると知られていますが、一方の調査での年齢を明記して、福島での調査の年齢を明記しないのはどうしてなのでしょうか。
    こういった偏りのある情報から結論を導く場合には、偏った比較である事を明記することが、
    誠実な医者のすることであると思う。


    もし結節と癌の割合に相関があるとすると、10歳以下で1万人に1人の癌(汚染の高いゴメリ+モギレフ)が見つかった場合には、10~20歳では1万人に十数人のがんが見つかることになります。

    チェルノブイリでの甲状腺癌の発生比率(汚染有/汚染なし)が2~3倍であることを考えると、通常は10~20歳で1万人に約5人の癌が見つかることになります。福島で3.8万人(うち10歳以上は1.7万人)の調査から、疑いを含めて10人(平均年齢15歳)というのは妥当な結果だと私は推測します。

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  5. 松崎道幸9:51 pm

    福島での甲状腺癌疑いの平均は15歳と公表されています
    ⇒チェルノブイリのゴメリで山下氏らが始めた甲状腺がんの検診と治療の報告(. Int J Cancer. 1996 Jan 3;65(1):29-33. Histopathological characteristics of childhood thyroid cancer in Gomel, Belarus)で19例の甲状腺がんの手術時平均年齢は10.6才と記述されています。ゴメリは福島の症例より5歳ほど若いようです。

    一方上記で引用されているチェルノブイリの調査は10歳以下を対象としています
    ⇒チェルノブイリ調査では、事故時10歳未満の子どもを対象にして、事故の5年後から検診を始めたので、検診時は5歳から15歳程度の年齢の子供を対象にしています。原典をお読みになってご確認ください。

    ⇒今回福島の検診で3万8千人から10名の甲状腺がんとその強い疑い例が見つかったこと、その頻度が事故から数年経過したチェルノブイリの子どもたちと同じかそれ以上のレベルである恐れがあるというのが、福島とチェルノブイリのデータを比較して言えます。大事なのは、チェルノブイリでは、当時の調査まえから子どもの甲状腺がんが激増して、子どもの甲状腺がんが10~20倍に増えたのですから、原発事故の数年後のチェルノブイリと、まだ2年経っていない時期の福島で子どもの潜在甲状腺がんの頻度が同じか、それ以上だということは、将来福島の子どもにも甲状腺がんが激増するおそれを強く抱きます。この点が、私の最も言いたいことです。

    様々な仮説や、過去のデータから類推して現実を解釈することも必要ですが、「日本の」原発事故による放射線被ばくと「日本のこども」の甲状腺がんの関連というこれまで私たちが経験もデータも持っていない出来事をどう解釈するか、これからどのようなことが起こる可能性があるかについて、これまでの常識や定説にとらわれない思考が必要であると思うのです。そして、今福島の子どもをこれ以上の放射能汚染をさせないように移住・疎開を真剣に考えるべきではないか、というのが、私の到達した結論です。



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